ビーズミル アクアターボ TZ
❖新製品❖ 『アクアターボ TZ』 New!
Aqua turbo TZ-10
❖ 粉砕性能が飛躍的に向上!!
新たにビーズを効率的に流動させる機構を装備した
高効率アニュラーギャップ方式のビーズミル
ビーズミル粉砕原理
粉砕室に所定の球状ビーズを入れ回転運動している中に媒液+粉体(スラリー)を通します。
スラリーの中の粉体にビーズが当り衝撃力やずり応力で粉体が粉砕され小さくなります。
繰返しスラリーを循環させて行う方式(循環操作)と一回毎に取出す方式(Pass方式)で
所望の粉砕粒度(サブミクロン~ナノメーター)まで運転継続します。
❖ 機械の配置と原料の流れ
原料供給口より供給されたスラリーは粉砕チャンバー内で微粉砕され、ピラミッドスクリーン
で粉砕ビーズから分離されて原料排出口より排出されます。
※湿式粉砕及び分散分野における最新技術コンセプトを応用したアニュラーギャップタイプは
遠心力の強い部分のみを使い、遠心力が伝わる部分を出来るだけ狭い範囲に集中する事で、効率良い粉砕が
可能となり、ローター周速の高速化も伴い粉砕物の粒度分布がシャープになります。
粉砕室の容積が少なくなる事でビーズの使用量が少なく済み、製品のロスが少なく洗浄も簡便になります。
(アニュラーギャップ・・・狭い環状の粉砕室(環状空隙))
特長
- 高粘度スラリー対応
従来のミルでは処理不可能な30~60Pa・Sの高粘度スラリーも処理できます。
スラリーの流路が短く、ローター・ステーターが平滑構造のため、
高粘度スラリーからの粘性抵抗を小さくすることが可能になりました。
- 高濃度スラリー対応
高濃度スラリーの分散/粉砕処理を得意とし、処理時間の大幅な短縮が可能です。
到達粒度に達する時間が短いため、生産能力が高いことが特徴です。
- 大きな冷却能力
外周・ローターを直接冷却するため、大きな徐熱効果により熱に敏感な原料も充分対応できます。
- 容易な分解洗浄
粉砕室のローター・スクリーンはボルト1本取り外す事で、簡単に分解・洗浄が可能です。
- 摩耗性対策
SUS製の場合は特殊メッキで耐摩耗処理します。セラミック製でさらに耐摩耗性が向上します。
コンタミを嫌うスラリーや色味に厳しいスラリーでも処理可能です。
- ビーズ投入・排出
ビーズを自重落下で投入可能となっており、排出時もほぼ全量のビーズを排出可能です。
投入時、排出時の煩わしい作業が不要です。【ビーズ排出はプラグを抜くだけ!】
標準システムフロー
目的 粉砕・分散適用例
・ビーズミル(湿式微粉砕機・分散機)の目的
❖ ミクロンサイズ ↬ ナノサイズへ
乾式粉砕の限界であるミクロンサイズの粉体を水、オイル、アルコール、溶剤等の媒液に混合し、スラリーを製作します。
そのスラリーをOBミルで処理することにより、ナノサイズまで粉砕・分散することが可能となります。
- ザラザラ感 ⇒ 滑らか感 ⇒ 食感改善
ザラザラ感のあるチョコレート等の食品を処理することにより、
滑らかな食感に改善させることが可能。 - 吸収性・反応性・溶解性の改善
医薬品原料等の粒子をナノレベルまで粉砕することにより、
吸収性・反応性・溶解性をアップさせることが可能。 - 透明感を出す
サンスクリーン(日焼け止め)原料等を分散処理することにより、
透明感を出すことが可能。 - 均質化
絶縁塗料(ソルダーレジスト)等の高粘性スラリーを均質に分散することが可能。 - 細胞破砕による有用成分抽出
酵母や藻体等の細胞を破砕し、中にある有用成分を抽出することが可能。 - 既存工程の脱却
既存の低粘度スラリー用のビーズミル工程ではできなかった原料濃度や粘度のアップが可能。
❖ 化粧品関連アプリケーション
- 口紅用顔料の高濃度・高粘度分散
- サンスクリーンの高濃度・高粘度分散
- パウダリーファンデーションの分散
- 乳化タイプファンデーション用顔料の分散
- マスカラ用顔料、マニキュア原料の分散
❖ 食品関連アプリケーション
- 食品添加物、飲料添加物の高濃度・高粘度粉砕
- 健康食品、サプリメント用原料の高濃度・高粘度粉砕
- チョコレート等の粉砕・滑らか処理
- 食用色素の粉砕・分散
- 酵母や藻体等の細胞破砕による有用成分抽出
❖ 電子材料関連アプリケーション
- 絶縁塗料の高濃度・高粘度分散
- カラーフィルター用顔料の高濃度・高粘度分散
- 導電材料の扁平化
- 機能性材料、触媒用原料の高濃度・高粘度粉砕
- カーボンナノチューブの高濃度・高粘度分散均質分散による機能性UP!
※インク・顔料・化粧品・ペースト状食品・液晶原料・バイオ原料・高級油脂・健康食品原料・炭素繊維
・その他(高粘度・高濃度原料)など幅広い用途に対応しております。
❖ 用途例 (粉砕・分散データ例)
原料 | 型式 | 固形分濃度(%) | 原料粒度(μm) | 到達粒度(μm) | 処理量(L/h) |
炭酸カルシウム | OB-0.5F | 40 | 15 | 0.35 | 14 |
シリカ | OB-0.5F | 30 | 10 | 0.23 | 24 |
無機粉 | OB-0.5F | 40 | 13 | 2.5 | 30 |
金属化合物 | OB-0.5F | 40 | 30~40 | 0.3 | 10 |
食品添加物 | OB-0.5F | 50 | 10 | 0.23 | 15 |
標準型仕様
形式 | OB0.2F | OB0.5F | OB2F | OB5F | OB10F |
---|---|---|---|---|---|
粉砕室容量(L) | 0.2 | 0.6 | 2 | 5 | 10 |
電動機(kw) | 3.7 | 7.5 | 22~30 | 30~45 | 45~75 |
供給量(L/h) | 6~12 | 10~30 | 30~120 | 50~240 | 120~500 |
ローター周速(m/s) | 13~25 | 13~25 | 13~25 | 13~25 | 13~25 |
機器導入ご検討・試験・試験設備
❖当社では創業以来50年間にわたり、皆様のご支援により多数のユーザー様のご愛顧をいただいております。
17,700件の試験実績、3,500機の納入実績、業界は医薬・食品・化粧品・電子・電池材料・化学全般と
多岐にわたり、お客様から高い評価をいただいております。
❖ 試験の流れ
お客様が機器導入をご検討される際には、事前に詳細打合せを実施し自社製品での試験を徹底的に行います。
お客様が今何を求めているのか、どんな問題・課題を抱えているのかなどをヒアリングし検討を重ね、
きめ細やかな調整を実施いたします。
各種試験機を取り揃えておりますので、お問い合わせよりお気軽にご相談、ご連絡いただければと思います。
追って営業担当よりご連絡いたします。
貴社製品の価値向上、品質向上のお手伝いのために、専門スタッフ一同心よりお待ちしております。